銀行合併・名称変更の履歴まとめ|旧銀行コードはどうなる?
銀行の合併や名称変更があると、気になるのが金融機関コードの行方です。取引先から届いた振込先情報が古い銀行名だった、登録していたコードが使えなくなった、といった場面は経理担当者やフリーランスの方に起こりがちです。この記事では、主要な銀行再編の履歴と、金融機関コードがどう引き継がれるかを整理します。
メガバンクの合併履歴と金融機関コードの変遷
日本の銀行業界では、1990年代後半から2000年代にかけて大規模な再編が相次ぎました。都市銀行がわずか十数年で半分以下に集約されたのは、世界的に見ても珍しい速度です。以下に主要な合併・統合の経緯をまとめます。
三菱UFJ銀行(金融機関コード:0005)
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1996年4月 | 三菱銀行と東京銀行が合併し「東京三菱銀行」発足 |
| 2002年1月 | 三和銀行と東海銀行が合併し「UFJ銀行」発足 |
| 2006年1月 | 東京三菱銀行とUFJ銀行が合併し「三菱東京UFJ銀行」発足 |
| 2018年4月 | 「三菱UFJ銀行」に名称変更(「東京」を削除) |
金融機関コードは東京三菱銀行時代の「0005」がそのまま引き継がれています。旧UFJ銀行のコード「0008」は廃止されました。
みずほ銀行(金融機関コード:0001)
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2000年9月 | 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3行が「みずほホールディングス」を設立 |
| 2002年4月 | 「みずほ銀行」「みずほコーポレート銀行」に再編 |
| 2013年7月 | みずほコーポレート銀行がみずほ銀行に吸収合併 |
金融機関コードは旧第一勧業銀行の「0001」を継承しています。コード番号「0001」は全銀システム上の最若番であり、旧第一勧業銀行が前身の第一国立銀行から連なる日本最古の商業銀行の系譜を引いていることと無関係ではありません。
三井住友銀行(金融機関コード:0009)
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2001年4月 | さくら銀行(旧三井銀行系)と住友銀行が合併し「三井住友銀行」発足 |
旧住友銀行のコード「0009」が引き継がれました。旧さくら銀行のコード「0010」は廃止されています。
りそな銀行(金融機関コード:0010)
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2003年3月 | 大和銀行とあさひ銀行が合併し「りそな銀行」発足 |
| 同時期 | 旧あさひ銀行の埼玉県内店舗が「埼玉りそな銀行(0017)」として分離 |
コードは旧大和銀行の「0010」を継承しています。合併で消滅した銀行のコード番号が別の存続銀行に再利用されるケースは基本的にないため、全銀協コードの総数は再編のたびに減っていく構造です。
地方銀行の統合事例
メガバンクだけでなく、地方銀行でも経営統合や合併が進んでいます。
| 統合後の銀行名 | 旧銀行名 | 時期 | 金融機関コード |
|---|---|---|---|
| 十八親和銀行 | 十八銀行 + 親和銀行 | 2020年10月 | 0182(旧十八銀行のコードを継承) |
| 三十三銀行 | 三重銀行 + 第三銀行 | 2021年5月 | 0154(旧三重銀行のコードを継承) |
| プロクレアホールディングス傘下 青森銀行・みちのく銀行 | 経営統合(2022年4月)。執筆時点では両行とも存続し別コードを維持 | 2022年4月 | 0117(青森銀行)/ 0118(みちのく銀行) |
地方銀行の統合では、持株会社による経営統合の段階ではコードが変わらず、実際の合併(法人格の統合)が行われた時点でコードが一本化されるのが通常の流れです。
合併時に金融機関コードはどう決まるのか
銀行が合併する場合、存続行(合併後も法人格が存続する側)の金融機関コードがそのまま使われます。消滅行のコードは一定の経過期間を経て廃止されるのが原則です。
この「存続行のコードを使う」というルールは全銀協の運用方針に基づいています。新しいコードを発番するのではなく、どちらかのコードを残すことでシステム改修の影響範囲を最小化する実務的な理由があります。
ただし、消滅行のコードがすぐに使えなくなるわけではありません。合併直後は旧コードでの振込を受け付ける経過措置が設けられることが一般的です。経過措置の期間は案件によって異なりますが、半年から1年程度が目安です。
旧コードで振込した場合はどうなるか
経過措置期間中であれば、旧コードで振込指示を出しても全銀システム側で自動的に新コードに読み替えて処理されます。つまり、振込自体は正常に着金します。
ただし、経過措置の終了後に旧コードで振込指示を出すと、振込エラー(該当なし)となり資金が差し戻されます。この場合、組戻し手数料が発生する金融機関もあるため、取引先の銀行名やコードが変わっていないか定期的に確認しておくことが大切です。
特に以下のような場面では注意が必要です。
- 会計ソフトや給与システムに登録した振込先マスタが古いまま更新されていない
- 長期間取引がなかった相手に久しぶりに振込する
- 紙の請求書に印刷された銀行情報が旧名称のまま
経理担当の方は、年に一度は振込先マスタの棚卸しを行うとリスクを減らせます。
当サイトでは最新の統合情報を反映しています
当サイト(bank-code.jp)では、合併・名称変更を反映した最新の金融機関コードを検索できます。 五十音検索やコード番号検索に対応しているので、旧銀行名で見つからない場合は新しい名称で検索してみてください。
合併で統合された支店の情報も更新しています。支店コードが変わったケースでも、現行の正しい支店コードが確認できます。
まとめ
日本の銀行業界はこの四半世紀で大きく再編されました。金融機関コードは存続行のコードが引き継がれ、消滅行のコードは経過措置を経て廃止されます。振込エラーを防ぐには、取引先の銀行名やコードが最新かどうかを定期的に確認することが重要です。特に会計ソフトや給与システムの振込先マスタは、放置すると古い情報のまま残りがちなので注意してください。